リピート系FXを徹底検証

トライオートFXを徹底検証

インヴァスト証券【トライオートFX】自動売買も裁量トレードも自在

トライオートFXは、リピート系FXの自動売買も裁量トレードもできるツールです。そこで、リピート系FXに絞ってそのメリットやデメリットを確認しましょう。



トライオートFXの3機能

  1. 裁量トレード
  2. 自動売買セレクト(自動売買注文を選択)
  3. ビルダー(自動売買注文を自分で制作)

下は、トライオートFXのメニュー画面ですが、3つの機能が並んでいることが分かります。

トライオートFXのメニュー画面

なお、上の画像を見ますと、ビルダーの色が灰色になっています。

トライオートFXは2020年7月にリニューアルしましたが、ビルダーのみ準備中となっていまして、この記事を書いた時点でツールを使えません。

そこで、ビルダーにつきましては、ツール公開後にご案内します。今回は、自動売買セレクトを概観します。

自動売買セレクトとは

自動売買セレクトとは、既に準備されている自動売買注文の中から、自分が好きなものを選んで取引する方法です。

自分で作りたい場合はビルダーを使いますが、FXに対する一定の経験値や知識が必要です。

その点、自動売買セレクトなら、既に準備されているものから選ぶだけですので、負担が軽くて済みます。

自動売買セレクトには、以下の種類があります。順に見ていきましょう。

1.FX
(1)コアレンジャー
(2)ハーフ
(3)スワッパー
(4)ハイブリッド
2.スペシャル

コアレンジャー

コアレンジャーとは、為替レートを3つの価格帯に分け、コアレンジでは小さな利食いで数多くの注文を出し、サブレンジでは大きな利食いで少しの注文を出す方法です。

図やチャートで具体的に確認しましょう。

下は、米ドル/円の週足チャートです(トライオートFXから引用)。ある程度放置して自動売買する場合、日足チャートでなく週足チャートの方が便利です。

日足チャートだと、レンジが短期間で終わってしまうからです。

コアレンジャー米ドル/円

トライオートFXで公開されている「コアレンジャー_米ドル/円」を見ますと、上のチャートが3つの価格帯に分けられていることが分かります。

下のイメージ図の通りです。

チャートとイメージ図を重ね合わせたものが、下のチャートです。

トライオートFX-コアレンジャー

この3つの価格帯に、下のように注文が出されています。

なお、下の3つは、この記事を執筆した時点の設定です。相場の動きに合わせて、注文内容はインヴァスト証券により随時変更されます。

サブレンジ(上側)

  • 注文範囲:111.10円~114.60円
  • 注文内容:70銭ごとに売って、70銭の含み益で利食い
  • 注文本数:6本

コアレンジ

  • 注文範囲:105.20円~110.40円
  • 注文内容1:20銭ごとに買って、20銭の含み益で利食い
  • 注文内容2:20銭ごとに売って、20銭の含み益で利食い
  • 注文本数:54本(買い・売り、それぞれ27本)

サブレンジ(下側)

  • 注文範囲:111.10円~114.60円
  • 注文内容:70銭ごとに買って、70銭の含み益で利食い
  • 注文本数:6本

サブレンジでは注文本数が6本なのに対し、コアレンジでは54本あります。そして、利食い幅を見ますと、コアレンジは20銭なのに対し、サブレンジは70銭です。

さらに、コアレンジは両建てを想定しています。

すなわち、コアレンジャーとは、為替レートがコアレンジ内で推移する間に売買を繰り返し、コアレンジを外れる場合には大きな利食いを狙うものの、再度コアレンジに戻ることを期待する設定です。

上の「コアレンジャー_米ドル/円」は、インヴァスト証券が制作したものです。インヴァスト証券の期待通りに、為替レートが推移している様子が分かります。

その結果、取引成績は以下の通りとなっています。

緑色の帯は実現損益、オレンジ色は評価損益、そして白線は、これら2つの合計です。良好な推移だと言えます。

米ドル/円が今後もコアレンジを中心に推移すると考えるなら、コアレンジャー_米ドル/円の採用を検討できます。

ハーフ

ハーフとは、チャートを2つに分け、上側は売り注文、下側は買い注文をする方法です。「ハーフ_米ドル/円」の設定をチャートに示しますと、下の通りです。

トライオートFX-ハーフ

具体的な注文内容は、以下の通りです。

上側

  • 注文範囲:107.70円~114.50円
  • 注文内容:20銭ごとに売って、20銭の含み益で利食い
  • 注文本数:35本

下側

  • 注文範囲:100.70円~107.50円
  • 注文内容:20銭ごとに買って、20銭の含み益で利食い
  • 注文本数:35本

上のチャートを見ますと、取引設定の範囲内で推移しています。よって、下のグラフの通り、成績も良好です。

今後もレンジで推移すると考える場合、「ハーフ_米ドル/円」での取引を検討できます。

スワッパー

スワッパーとは、スワップポイントをしっかり確保しつつ、利食いもしようという設定です。トルコリラ/円と南アランド/円のみで採用されています。

この2つの通貨ペアは、スワップポイントが大きいのが特徴です。しかし、トルコリラ/円の週足チャートを見ますと、円高傾向なのが問題です(下のチャート)。

トライオートFX-スワッパー

このチャート形状で買って長期保有すると、スワップポイント以上の含み損になりそうです。そこで、スワッパーは工夫しています。

下は、イメージ図です。Aで買って、Bで売って…と売買を繰り返しますが、Cの位置が円高方向に移動している様子が分かります。

これならば、円高傾向のチャートでも利食いできますし、ポジション保有中のスワップポイントも確保できます。

具体的な注文方法は、以下の通りです。

スワッパーの注文方法

  • 注文範囲:不明(徐々に円高方向に移動するため)
  • 注文内容:20銭ごとに買って、20銭の含み益で利食い。利食いしたら、利食い位置から30銭円高の位置で買い注文。
  • 注文本数:48本

下は、「スワッパー_トルコリラ/円」の成績グラフです。円高傾向で買いトレードなのに、損益はプラスで推移しています。

スワッパー_トルコリラ/円

円高方向にずらしながら買う、という方法が機能していることを示しています。

ハイブリッド

ハイブリッドとは、複数の自動売買注文を組み合わせたものです。

例えば、「ハイブリッド_スイスフラン/円_ユーロ/英ポンド_米ドル/円」の場合、以下の3つを同時に取引します。

  • コアレンジャー_スイスフラン/円
  • コアレンジャー_ユーロ/英ポンド
  • コアレンジャー_米ドル/円

好調な自動売買設定を組み合わせつつ、通貨を分散させることで、好成績を期待します。

スペシャル

以上は、インヴァスト証券が準備した自動売買注文です。スペシャルは、インヴァスト証券でなく、以下のような人々が作った設定です。

  • トライオートFXで好調な成績を収めている個人やトレーダー
  • 著名ブロガー

すなわち、インヴァスト証券の考え方とは異なる、多様な自動売買注文を吟味できます。

少々リスクが高くても積極的に利食いを狙う設定、逆に、安全重視で利食い頻度を小さくしている設定など、様々です。

例えば、この記事を書いた時点で最も高収益を上げている「攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド」の成績グラフは、以下の通りです。

この記事を書いた時点で最も収益率が低い「大暴落想定の6通貨分散」の成績グラフは、以下の通りです。

トライオートFXスペシャルの大暴落想定の6通貨分散グラフ

上のグラフ左上を見ますと、「リスクリターン評価」がBadになっています。Bad(悪い)でも、右肩上がりのグラフなら、結果としてはOKだと言えそうです。

なお、著名ブロガーやトレーダーが公開した自動売買注文の場合、彼らのブログ等で、その設定を採用した理由などが詳細に書いてある場合があります。

よって、その文章を必ず読んでおきましょう。

意図を知らずにバックテスト結果だけで判断する場合と、意図を知った上で判断するのでは、後の成績に差が出る可能性があります。

自動売買セレクトを使う際の注意点

以上、自動売買セレクトの中身について確認しました。好成績ばかりで素晴らしいように見えますが、注意点もあります。

そこで、主な注意点を2つ、確認しましょう。

注意点1:成績グラフはバックテスト結果である

好成績なら、どの自動売買設定を適当に選んでも良いのか?ですが、それはいけません。と言いますのは、損益グラフはバックテストの結果に過ぎないからです。

バックテストとは、過去の為替レートで検証した結果だということです。私たちが実際にトレードするのは、過去の為替レートでなく将来の為替レートです。

よって、バックテスト結果は尊重しつつも、将来を重視して選択する必要があります。

バックテストとはいえ、軽視できない

では、バックテストは軽視してよいのか?ですが、完全に無視することもできません。と言いますのは、為替レートは過去から将来に向けてつながっているからです。

例えば、近い将来の米ドル/円は100円~110円くらいの範囲で推移するだろう、と考えたとします。

なぜそう考えたか?ですが、過去の為替レートを見て考えた結果です。過去を元に考えますと、1年後に米ドル/円=10円になるというのは、考えづらいです。

下の週足チャートは、米ドル/円です。このチャートを見て、近い将来どのように動くと考えるか…それを元に、自動売買セレクトから選びます。

ただし、裁量トレードのように、「〇〇円で買って、××円で決済」という具合に、詳細に考える必要はありません。

これが、トライオートFXのメリットです。

「だいたい、これくらいの範囲だろう」という感じで、500銭~1,000銭くらいの範囲を考えます。あとは、その範囲で売買を繰り返してくれる自動売買設定を選ぶという流れです。

注意点2:推奨証拠金

トライオートFXで自動売買注文を選ぶ際、「推奨証拠金」という言葉が必ず表示されています。そして、具体的な金額が書いてあります。

この金額を準備すれば大丈夫か?ですが、大丈夫ではありません。その理由は、以下の通りです。

推奨証拠金は、2018年1月以降の最大評価損を元に算出

2018年1月以降のチャートを見て取引設定を考えている場合、何も問題はありません。問題があるのは、それよりも以前のチャートを含めて考えている場合です。

例えば、「2015年1月のスイスショックでもロスカットにならない設定にしよう」という場合、推奨証拠金の金額では不足する可能性があります。

推奨証拠金は、2018年1月以降を計算対象にしているためです。

よって、長期で考える場合、「本当はいくら必要なのか?」について、自分で計算する必要があります。

計算が大変な場合は、トラリピの運用試算表を使っても良いでしょう(他社のツールですが)。取引設定を入力すれば、おおよその金額を算出してくれます。

基本的には、メリットが大きい

以上、注意点を2つご案内しましたが、自動売買セレクトの取引設定が好成績を収めているのは事実です。

トライオートFXは、レンジ相場を得意とします。コアレンジャーはまさに、レンジを攻略するための設定です。

週足チャートや月足チャートでレンジが続きそうな通貨ペアを探し、その通貨ペアに適した自動売買注文を選ぶと良さそうです。

自動売買セレクトの使い方

最後に、自動売買セレクトの使い方を確認しましょう。トップページ左にあるメニューから、「セレクト」を選びます(下の画像)。

次の画面で、採用したい自動売買注文を選びます(矢印部分)。自動売買注文は種類別にまとめてあります。ここでは、ハイブリッドを選択したとします。

下の画像で、赤枠の「ハイブリッド_スイスフラン/円_ユーロ/英ポンド_米ドル/円」を選んだとしましょう。「詳細を見る」をクリックします。

損益推移や具体的な注文内容等を確認し、取引すると決めたら、赤枠部分の「今すぐ稼働」をクリックします。

今は候補にしておいて、後から再確認しようという場合は、その左にあるカートのマークをクリックします。ここでは、カートをクリックしたとしましょう。

カートをクリックすると、どれだけの数量で取引しますか?と質問が出てきます。セット数を大きくすると、その分だけ推奨証拠金が大きくなります。

希望の数字を入れて、「カートに追加する」をクリックします。この数字は、後から変更できますので、とりあえず数字を入れておけば大丈夫です。

では、カートに入れた自動売買注文はどこから再確認できる?ですが、メニューです。下の画像の矢印部分がカートです。

カートに3と赤数字があります。これは、カートに入っている自動売買注文の数です。

今回選んだのは、「ハイブリッド_スイスフラン/円_ユーロ/英ポンド_米ドル/円」です。すなわち、3つの自動売買設定を選んだという意味になります。

カートをクリックして、内容を再確認して、取引を開始します。

以上の通り、自動売買注文の選択方法は簡単です。あとは、ユーザーの相場観に最も近い注文を選んで、取引開始です。

  • この記事の監修者
ゆったり為替

ゆったり為替

兼業トレーダー(2004年FX投資を開始)。書籍・雑誌への寄稿:ラクラク稼ぐFX ループイフダン(共著)、FX月刊誌『FX攻略.com』など

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