SBIネオモバイル証券には、2つのサービスがあります。株式取引とFXです。ここでは、主にFXを確認しつつ、株式取引のメリットも見ていきましょう。
他社にない独自性があります。
SBIネオモバイル証券FXの独自サービス
日本には、有力なFX会社だけで何十もあります。その中で、SBIネオモバイル証券のFXの際立った独自性を確認しましょう。
- TポイントでFX取引可能
- 口座開設でTポイントをもらえる
- 米ドル/円のスプレッドが0銭(500通貨まで)
- 株式取引でもメリットあり
TポイントでFXができる
日常生活で得られるTポイントを使って、FX取引ができます。Tポイントを使えるのはSBIネオモバイル証券だけですので、大きな独自性です。
どのような条件でTポイントを使えるか、具体的に見ていきましょう。
使えるTポイントの範囲
Tポイントの活用方法
・他社サービスで得たTポイントでも、FX取引可能。
・新規注文時に必要な証拠金の全部、または一部にTポイントを使用可能。
・SBIネオモバイル証券で得た期間固定Tポイントも使用可能。
・1ポイント=1円で、1ポイントから利用可能。
FXは相場ですから、期待通りになれば資産が増えますし、逆なら損します。よって、銀行口座の資金を使ってFXをするのは迷ってしまうかもしれません。
その点、Tポイントはポイントですから、(損するのは嫌ですが)失っても現金ほどのダメージはありません。
現金資産にも
その一方で、うまくトレードすれば、Tポイントでなく現金で資産が増えます。
- トレードがうまくいく場合:現金が増える
- 期待と逆の場合:Tポイントを失う
こうして考えますと、Tポイントでトレードするのは合理的だと分かります。
口座開設でTポイントをもらえる
SBIネオモバイル証券で口座開設しますと、期間固定Tポイントが200ポイントもらえます。
このポイントを使って、SBIネオモバイル証券FXの使い勝手を確認できます。
米ドル/円のスプレッドが0銭
また、米ドル/円のスプレッドが0銭です(500通貨まで)。為替レートを見ながら、この意味を確認しましょう。
下は、SBIネオモバイル証券FXの画面です。上から2番目、EUR/JPY(ユーロ/円)をご覧ください。
左側(BID):123.7840 右側(ASK):123.7880
右側と左側で、若干ですが数字が異なります。この差をスプレッドと呼びます。顧客は、右側の大きな数字の為替レートで買い、左側の小さな為替レートで売ります。
すなわち、この為替レートで買った直後に決済(売却)すると、その差の0.0040円(0.4銭)分だけ損します。
この損失は、1通貨(1ユーロ)あたりの大きさです。すなわち、1万通貨(1万ユーロ)で取引した場合、0.0040の1万倍である40円が損失額となります。
この40円は、顧客から見て損失ですが、FX会社から見て利益の源泉です。FX会社は薄利多売だと分かります。
薄利多売で得た収益から、システム開発費・維持費、オフィス賃料や従業員給与などを捻出しています。
さて、話を戻しまして、米ドル/円の為替レートをご覧ください。
左側(BID):105.5190 右側(ASK):105.5190
左右で数字が同じになっています。すなわち、事実上の手数料が無料です。
無制限に取引OKにすると、SBIネオモバイル証券は大損になってしまいますので、500通貨(500ドル)まで、という条件付きです。
500通貨までとはいえ、スプレッドゼロで取引できるのはありがたいです。これはキャンペーンでなく通常サービスですので、継続的なサービス提供を期待できます。
株式取引の場合
なお、株式取引でもメリットが大きいので、簡潔に確認しましょう。
- 1株から取引可能
- Tポイントで売買可能(1ポイント=1円)
- 手数料は定額制(取引ごとの支払不要)
- 期間固定Tポイントを毎月200ポイントもらえる
月額手数料のイメージは、下の通りです。
月間約定代金 | 利用料(月額、税込) |
---|---|
50万円以下 | 220円 |
50万円超~300万円以下 | 1,100円 |
300万円超~500万円以下 | 3,300円 |
500万円超~1,000万円以下 | 5,500円 |
以下、100万円ごとに1,100円加算 |
1株から取引可能で、Tポイントを使えて、月間手数料は220円から、そして期間固定Tポイントが毎月200ポイントもらえる…すなわち、実質的に毎月20円のコストで株式投資ができます。
Tポイントを使ってコツコツと株式投資をしたい場合、SBIネオモバイル証券が有力候補です。
ちなみに、このサービス利用料はクレジットカード払いが可能ですので、クレジットカードのポイントも確保できます(口座開設後にクレジットカード登録をします)。
SBIネオモバイル証券のFX取引ツール
SBIネオモバイル証券の独自性を確認しましたので、次はツールの使い勝手を確認しましょう。「ネオモバイル」という名前から予想できますが、取引ツールはスマホです。
2つのモード【NEOモード・PROモード】
SBIネオモバイル証券の取引モードは2つあります。NEOモードとPROモードです。
下はNEOモード画面です。本来、特定の通貨ペアについて、為替レートは2種類表示されるはずです(2wayプライス)が、下の画像では、1種類しかありません。
NEOモードは、究極にFXを簡単に取引するためのツールであり、これ以上簡潔な表示は無理だ!というところまで突き詰めています。
しかし、このモードでの取引はお勧めしません。
と言いますのは、この表示ではスプレッドが分かりませんので、相場が荒れて巨大スプレッドになっても、それを知ることなく売買してしまう可能性があるためです。
また、FXで2wayプライス表示でないFX会社を探すのは困難であり、NEOモードに慣れ切ってしまうと、他社での取引が(精神的に)困難になる可能性があります。
すなわち、メリットがありません。
ちなみに、2wayプライス表示は、PROモードで表示可能です(下の画像)。左の為替レートで売り、右側の為替レートで買います。この表示が一般的です。
以下、PROモードでのツールに絞ってご紹介します。
PROモードのチャート
下は、PROモードのチャート画面です。上側にローソク足、下側にテクニカル指標を表示できます(初期設定では、テクニカル指標は非表示になっています)
利用可能なテクニカル指標は、以下の通りです。他社のスマホアプリと比較しますと、選択肢が少ないです。これ以外のテクニカル指標を使いたい場合は、他社アプリを使います。
トレンド系
- SMA(単純移動平均)
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
- EMA(指数移動平均)
オシレーター系
- MACD
- RSI
- DMI
- RCI
- ストキャスティクス
では、テクニカル指標の選択肢が少ないからダメか?と言えば、そうでもありません。数多くの選択肢を示されても、全てを使いこなせる人はわずかでしょう。
ならば、有名なテクニカル指標が使えれば十分です。
テクニカル指標の表示方法
スマホアプリのダウンロードサイトを見ますと、「テクニカル指標の表示方法が分からない」というコメントがいくつかありました。そこで、表示方法を確認しましょう。
手順1テクニカル指標の表示方法
下のチャート画面で、赤枠部分をタップします。
手順2テクニカル指標の表示方法
画面右側にメニューが表示されますので、一番上のアイコン(赤枠部分)をタップします。
手順3テクニカル指標の表示方法
ここでは、SMA(単純移動平均)を表示したいとしましょう。下の画像で、左側の赤枠をタップします。パラメーター(変数)を変更したい場合は、右側の赤枠をタップします。
手順4パラメーターの変更方法
下は、パラメーター変更画面です。単純移動平均線を何本表示するか、それぞれのパラメーターの数字をいくつにするか?を決められます。
同様にしてMACDも設定しますと、下のチャート表示になります。
発注画面
次に、発注画面を確認しましょう。チャートを見ながら発注できます。下の画像の通りです。
ただ、この画面だとチャートが小さくて分かりづらいと感じるかもしれません。
チャートを大きくすると、発注ツール部分が小さくなってしまうので難しいところですが、スマホを横表示にすると解決します。
横表示だと、チャート画面が大きいうえに、発注ツールもはっきりと見えます。
また、BID(売)とASK(買)が画面の左右に分かれていますので、発注の際に買いと売りを間違えてタップする可能性も低くなります。
それにしても、上の画像の通り、米ドル/円のスプレッドがゼロ(BIDとASKの為替レートが同じ)というのは驚異的ですね…。
チャート画面を分割
今まで、スマホ画面に表示するチャートは1つでした。SBIネオモバイル証券のFXでは、チャート表示を2つまたは4つにできます(縦表示・横表示ともに可能)。
下のチャートは、横表示で4つのチャートを表示しています。
下は、縦表示で2つのチャートです。
分割画面チャートの使い方
さて、画面を分割してチャートを表示すると、画面は賑やかになりますが小さなチャートなので見づらくなります。
そこで、分割チャートの使い方としては、以下の例が挙げられます。
例1:複数通貨ペアの監視
複数の通貨ペアを表示し、ある通貨ペアでトレードチャンスが近づいてきたら、その通貨ペアだけのチャートに切り替える。
例2:特定通貨ペアの監視
特定の通貨ペアで時間軸が異なるチャートを表示し、それぞれの時間軸でトレードチャンスを探す。トレードチャンスが来たら、1画面チャートに戻す。
情報ツール
SBIネオモバイル証券のFXでも、ニュースや経済指標を得られます(下の画面)。
この画面の特徴は、情報を検索している間も為替レートをいつでも確認できる点です。
情報を探しているうちにトレードチャンスが逃げてしまうかも?という不安があっては、落ち着いて検索できません。
しかし、為替レートも表示されますので、ゆっくりとニュースを読めます。
SBIネオモバイル証券でのFXトレード方針
今まで考察してきた内容を踏まえて、SBIネオモバイル証券のFXを使ったトレード方針を考察します。
大きな特徴をまとめます。
- Tポイントでトレードできる
- 取引ツールは2種類(NEOモード、PROモード)
- 米ドル/円のスプレッドが0銭(500通貨まで)
ネットエイジアリサーチのアンケート調査によりますと、Tポイントに限らず各種ポイントについて、現在貯めている平均額は14,670円、失効させてしまったポイントは5,933円です。
失効させてしまうのは、お金を捨てるようなものです。かといって、小さなポイントだと事実上使い道がありません。
こういうとき、SBIネオモバイル証券のFXが活躍します。1ポイント=1円で使えるうえに、1通貨から取引可能なためです。
その一方で、平均保有額は14,670円ですから、Tポイントだけで大きな取引をするのは、一般的に難しいです。
この場合、トレード方針は大きく分けて2つ考えられます。
- 長期運用
- 小さいトレードで徐々に資金を増やす
順に見ていきましょう。
長期運用
長期運用とは、年単位でポジションを保有し、1トレードで大きな利幅を狙う方法です。
下は、豪ドル/円の長期チャートです。長期間に渡って、55円~108円の範囲で動いている様子が分かります。
ならば、為替レートが80円くらいから下にある時に、少しずつ買って長期保有すれば、そのうち円安になった時に利食いできるのでは?と想定できます。
将来の為替レートは不明ですので別途検討が必要ですが、長期チャートを見るだけでもトレード方針を作れます。
あるいは、Tポイントを使って毎月100円分だけ米ドル/円などの通貨ペアを買い続けるという方法もあります。
買う金額は個人ごとに異なるでしょうが、失効させて捨ててしまうくらいなら、毎月少しでも買い続けた方がお得です。
小さいトレードから始める
もう一つは、最初はTポイントで自由にトレードしてみて、感触を掴んだら自己資金を投入して徐々に資金を増やす方法です。
これも有効な方法と言えますが、少々問題になりうるのは、最初の投入額です。
平均的なTポイントの保有額は、先ほど確認しました通り14,670円です。SBIネオモバイル証券で口座開設しますと、Tポイントが200円もらえます。
さらに資金を増やして、取引したいです。
こういうときに役立つのが、SBIFXトレードです。SBIFXトレードは、親会社がSBIネオモバイル証券と同じです。よって、1通貨から取引できますし、多彩な通貨ペアで取引可能です。
SBIFXトレードで口座開設しますと、もれなく500円をもらえます。こちらも原資にして、トレードできます。
まとめ
SBIネオモバイル証券のFXで際立った特徴は、2点です。
- Tポイントを使える
- 米ドル/円【USD/JPY】スプレッド0銭
Tポイントを使える点が1つ。1ポイントから使えますので、ポイントを失効させてしまう心配がありません。そして、米ドル/円のスプレッドが0銭というのが2つ目(上限500通貨)。
スプレッドが常時0銭というのは、他社に見られない強烈な独自性ですので、注目できます。
また、口座開設でTポイントを200ポイントもらえますので、これも有効に使いたいです。