FXのトレードスタイル

積立FXの損しないやり方【SBIFXトレード】

FXに限らず、相場の基本は「安値で買って高値で売る」です。ところが、これは簡単ではありません。

そこで、定期的に購入して積み立てる方式が開発されました。



積立よりも裁量取引の方が効率的だが

FXと言えば、一般的に裁量取引が主流です。裁量取引とは、トレード開始位置と終了位置を自分で決めて、手動で取引する方法です。

ところが、なかなかうまくいきません。

為替レートが安値になると、「さらに安くなるかも?」と考えてしまって買えませんし、高値になると「もっと高くなるかも?」と考えて買ってしまいます。

「自分はそんなミスはしない」と考えるかもしれませんが、実際のチャートを見ながら考えますと、安値で買えず高値で買ってしまいそうになる心理が、何となく分かります。

裁量取引による売買ポイントの難しさ

下は、米ドル/円の月足チャートです(DMMFXから引用)。

米ドル/円月足チャート(2014年~)

2016年の時点(矢印部分)で買って保有できた人は、どれくらいいるでしょう?急速に下落していますから、さらに下落するかもしれません。買うのは大変な精神力が必要だと予想できます。

月足でなく、日足でも見てみましょう(下のチャート)。左側の矢印で買えるでしょうか。

米ドル/円日足チャート

あるいは、右側の矢印付近で買ってしまったという人もいるでしょう。なぜなら、今まさに上昇中だからです。今後も上がると期待してしまいます。

安値付近というのは、何かと恐怖が付きまとって買えないものです。そして、上昇したのを確認して、安心して買ってみたら高値付近だった…という構図です。

積立方式のメリット

この裁量取引の難しさを排除したのが、積立方式です。

積立方式とは

相場状況に関わらず、定期的に一定数量を買い付けることにより、徐々に取引数量を増やしていく方法です。

この方法のメリットは、いくつかあります。

相場を読む必要がない

冒頭の例で見ました通り、相場を読むのは難しいです。ならば、相場を読まないトレードをした方が楽です。

積立方式は、定期的に一定数量を買い付ける方法ですから、相場を読みません。チャートを適切に読めないことから生じるストレスを回避できます。

資金的な余裕

大きな取引で大成功を収めようという場合、まとまった資金が必要です。しかし、大きな資金をいきなりFXに投入するのは難しいです。

安値で買えれば良いですが、ここから上昇すると思って買ってみたら実は高値だった!となったら困ります。

小さく買えば良いのですが、裁量取引で小さく売買していると、手間がかかる割に資産の伸びが弱く、ストレスになるかもしれません。

一方、積立方式の場合、1回の取引数量を小さくして、繰り返し買うのが特徴です。特定の取引で大きな金額を投入しませんから、高値で買って困った!となる確率を減らせます。

そして、繰り返し買ってポジション数量が増えたのち、大きな円安が来たら利食いで成功!を目指します。

平均購入レート

平均購入レートの面でも、メリットがあります。

裁量取引の場合、どこで買うか自分で決めます。決めた結果が成功かどうかは、後日になって分かります。多かれ少なかれ、ギャンブル的な様相になります。

将来の為替レートを事前に知ることはできませんので、これは仕方がありません。

しかし、積立方式の場合は、少々異なります。

安値でも高値でも、少しずつ買います。

その結果、安値で大きく買うという大成功を期待するのは難しい一方で、高値で大きく買って大失敗というリスクも緩和されます。

分散投資効果

様々な為替レートで購入した結果、平均値が出てきます。その平均値よりも高値になったところで売却すれば、資産が増えます。そのトレードは成功と言えるでしょう(時間の分散投資)。

スワップポイントにも期待

また、この性質から、ポジション保有期間は長期になります。すなわち、スワップポイント益を見込めます。

スワップポイントは低位で推移していますが、プラスの通貨ペアで積み立てることにより、徐々にスワップポイントが積み上がっていきます。

積立方式のデメリット

では、積立方式のデメリットは何でしょうか。2つあるでしょう。

安値で一気に買えない

このデメリットは、相場を読める人限定の話です。

一般的には、相場を読むことができません。このため、このデメリットはあまり問題にならないでしょう。

また、「今が安値で買い時だ!」と思ったら、積立方式でなく、裁量取引で買えば問題ありません。よって、このデメリットは簡単に回避できます。

購入作業が面倒くさい

二つ目は、購入作業が面倒くさいという点です。

取引するたびにツールを立ち上げる必要があるという点では、裁量取引も同様です。しかし、この二つは大きく異なります。

裁量取引の場合

チャート等の情報を分析してから取引

積立方式の場合

定期的に、何も考えず、淡々と取引

何も考えずに淡々と取引するのは、単純作業なので飽きます。そして、飽きると、取引が苦痛になってきます。

苦痛を感じるような取引は、長続きしません。

SBIFXトレードの積立FX

積立方式のデメリット「単純作業で飽きる」を消すサービスが、SBIFXトレードにあります。積立FXです。

積立FXを使えば、指定した金額で定期的に外貨(通貨ペア)を買えます。

積立FXの特徴イメージ

積立FXの特徴

積立FXの特徴は、下の画像に分かりやすく表現されています。下の4つを決めるだけでOKです。

  1. 購入通貨
  2. 1か月の購入額
  3. 購入頻度
  4. レバレッジ

積立FXの方法

取引可能な通貨ペア

積立FXで選択できる通貨は、以下の通りです。すべて、円を売って外貨を買うという取引です。

取引可能通貨

・米ドル
・ポンド
・豪ドル
・NZドル
・カナダドル
・中国人民元
・南アランド
・トルコリラ
・香港ドル

先進国通貨から新興国通貨まで、広く準備されていることが分かります。

購入頻度と必要資金

購入頻度は、以下の通りです。

  • 毎日購入:毎営業日午前9時55分に買う
  • 毎週購入:毎週水曜日午前9時55分に買う
  • 毎月購入:毎月26日午前9時55分に買う

毎日購入の場合、土曜日と日曜日は買付しません。また、毎週購入と毎月購入については、購入日が営業日でない場合、翌日に買い付けます。

なお、毎日購入する場合、1か月間に必要な金額が心配かもしれませんが、SBIFXトレードの場合、安価に済ませることができます。

といいますのは、SBIFXトレードは、1通貨から取引可能だからです。

例えば、米ドルを毎日1通貨買うとしましょう。計算を簡単にするために、米ドル/円の為替レートは100円だとします。

100円×21(1か月の営業日)=2,100円

1か月の営業日数は月により異なりますが、2,000円台で取引可能だと分かります。トルコリラだったら、数百円から取引可能です。

少額から積立投資が可能です。

レバレッジ

積立FXでは、レバレッジの選択ができます。選択肢は3つで、1倍、2倍、3倍です。

一般的なFX会社では、最大レバレッジは25倍です。しかし、積立FXの取引期間は長期ですから、25倍の選択を可能にすると、すぐに強制ロスカットになってしまいそうです。

長期運用の場合、レバレッジは最大でも3倍に抑えるべきだということです。なお、通貨ごとに選択可能なレバレッジが異なりますので、確認しましょう。

1倍または2倍

中国人民元、南アランド、トルコリラ、香港ドル

1倍、2倍または3倍

米ドル、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル

この分類を見ますと、分け方が明確です。先進国通貨はレバレッジ3倍でもOK、その他は2倍までです。

トルコリラなどの新興国通貨ペアは、値動きが大きく、円高になりやすいという実績があります。円高とはすなわち含み損ですから、低レバレッジでの取引が重要です。

スプレッドがゼロ

ちなみに、積立FXでは、積立購入時のスプレッドがゼロに設定されています。

通貨ペア スプレッド
米ドル/円 0銭
ポンド/円 0銭
豪ドル/円 0銭
NZドル/円 0銭
カナダドル/円 0銭
中国人民元/円 0銭
南アランド/円 0銭
トルコリラ/円 0銭
香港ドル/円 0銭

FXで取引する場合、通常はスプレッドが存在します。下の例を見てみましょう。

スプレッド

Bid:100.000円 - Ask:100.002円

売る場合の為替レートは、100.000円です。そして、買う場合は100.002円です。この差がスプレッドです。

安い方の為替レートで売り、高い方の為替レートで買いますから、取引開始時は(わずかですが)含み損からのスタートとなります。

しかし、積立FXで積立購入すると、スプレッドがゼロになります。すなわち、BidとAskの平均値(中値)で購入できます(上の例でいえば、100.001円で購入可能)。

なお、これは積立購入時に採用されるルールです。売却時にはスプレッドがあります。とはいえ、積立購入時のスプレッドがゼロになるのは大変ありがたいです。

注文方法

では、積立FXの注文方法を見ていきましょう。簡単です。下は、「毎月の投資金額(円)を指定する」場合です。

積立FXの注文方法

通貨ペアを指定したうえで、以下の手順で注文します。

  • 毎月購入したい金額を入力
  • 投資効率(レバレッジ)を選択
  • 購入頻度(毎日・毎週・毎月)を選択

上の画像では、毎日買うという選択をしています。そして、下側の赤枠には、1日あたりの購入金額が表示されます。

なお、購入の指定にあたっては、円でなく、外貨の購入数量で指定することもできます。下の赤枠部分です。例えば、米ドルを買うなら「毎月何ドル買いたいか?」を指定します。

外貨で積立FXする場合の注文方法

円で指定するか、外貨で指定するか

では、実際に積立FXをする場合、購入金額(円)で指定すべきでしょうか。それとも、外貨の数量で指定すべきでしょうか。

これは、好みで分かれそうです。

例えば、「毎日1ドル買いたい」という希望があるなら、外貨の数量で指定します。1か月の営業日数を見れば、今月に何ドル買えるか明確に分かりますから、管理しやすいです。

一方、より少ない金額でより多くの外貨を購入したい場合は、円で指定する方が有利です。具体例でシミュレーションしてみましょう。

例1:毎月1万円ずつ、月1回の購入を6か月間続ける場合
購入価格 購入数量 購入金額
100.00円 100.00ドル 10,000円
95.00円 95.23ドル 10,000円
97.00 103.09ドル 10,000円
104.00円 96.15ドル 10,000円
105.00円 95.23ドル 10,000円
109.00円 91.74ドル 10,000円

この場合、1ドルあたり平均101.43円となります。

例2:毎月100米ドルずつ、月1回の購入を6か月間続ける場合
購入価格 購入数量 購入金額
100.00円 100.00ドル 10,000円
95.00円 100.00ドル 9,500円
97.00 100.00ドル 9,700円
104.00円 100.00ドル 10,400円
105.00円 100.00ドル 10,500円
109.00円 100.00ドル 10,900円

この場合、1ドルあたり平均101.66円となります。円で指定する場合に比べて、23銭高くなります。

円で指定する方が有利な理由

では、なぜ円で指定して買う方が有利なのでしょうか。理由は簡単です。

円を指定して買う場合、安い時にたくさん買い、高い時には少しだけ買うからです。極端な例で見てみましょう。1万円で買える米ドルの数量です。

・米ドル/円=100円のとき、100ドル買える。
・米ドル/円=200円のとき、50ドル買える。

安い時に米ドルをたくさん買えますから、平均レートを低くできます。

一方、外貨の数量を指定して買う場合は、高くても安くても一定数量を買います。例で見てみましょう。毎月100ドルを買うとします。

・米ドル/円=100円のとき、1万円支払う。
・米ドル/円=200円のとき、2万円支払う。

為替レートが高いときに、多くの円を支払っています。これが、平均値を押し上げます。有利に積立したい場合、円で金額を指定するのがコツです。

より有利に取引する方法

円を指定して買うと、有利だと分かりました。しかし、これだけでは不十分かもしれません。もっと対策しましょう。

下の長期チャートをご覧ください。米ドル/円です。

米ドル/円の長期チャート

そして、赤枠の範囲で積立FXをしてきたとします(100円~120円)。その後、破線矢印のように円高になったらどうしましょうか。

積立FXでコツコツと買ってきたポジションは、全て含み損になってしまいます。

含み損になっても、スワップポイントを毎日もらって過ごします。また、円高部分で米ドルを買いますから、徐々に平均レートが下がってきます。

しかし、それ以前に買ったポジションが大幅含み損ですから、面白くありません。この問題への対策を考えます。

含み損対策(案)

分かりやすい対策としては、積立FXで購入する金額を減らすことです。例えば、毎月1万円買いたいとすれば、これを8,000円などにします(金額は例)。

すなわち、毎月2,000円を別途保管するイメージです。

その後、何らかの理由で、米ドル/円が超円高になったとします。こうなったら、今まで保管していた円を使って、米ドルを買います。

こうすれば、円高部分で大きく買えます。すなわち、毎月1万円全額で買い続ける場合に比べて、平均購入レートを引下げることができて有利です。

資金管理

では、毎月、どれくらいの資金を別途保管しておくべきでしょうか。これについては、将来、超円高がやってくるか?という予想次第です。

米ドル/円は超円高にならないと思うなら、毎月の予定額全てを使って買うのが合理的です。

超円高になるかも?と思うならば、毎月の予定額のうちのいくらかを使わずに、取っておきます。自分の見通しに従って、購入額を調整します。

注意したい通貨ペア

なお、積立FXでは9種類の外貨を購入できますが、注意したい通貨があります。南アランド、トルコリラそして香港ドルです。

南アランドとトルコリラ

下は、南アランド/円の長期チャートです。特徴が簡単に分かります。円高傾向だということです。

南アランド/円の長期チャート

積立FXは、円を売って外貨を買います。そして、スワップポイントをもらいつつ、将来の円安に期待するトレード手法です。

南アランドを買うと、大きなスワップポイントを期待できます。しかし、円高です。

2012年、南アランド/円は12円台でしたが、2020年に入って、5円台~6円台で推移しています。すなわち、8年間で為替レートは半分以下になってしまいました。

今後もこの傾向が続くと考えるなら、南アランドで積立FXをするのは避けるべきでしょう。何らかの理由で今後は円安になる可能性があると考える場合、取引候補になります。

トルコリラでも、同様の傾向が見られます。

香港ドル

香港ドル/円は、米ドル/円と値動きがリンクしています。と言いますのは、米ドル/香港ドルは7.75~7.85の範囲で動くように規制されているためです。

よって、香港ドルを買えば、米ドル/円と同じような値動きを期待できます。

香港ドルで問題なのは、政治です。香港の政治体制を巡って、中国と他の先進諸国が対立しています。今後、何が起きるか、予見するのは難しいです。

値動きの規制自体も、今後どうなるか確実なことは不明です。

よって、この記事を書いた時点で得られる情報で考えますと、香港ドルを買うならば、米ドルを買う方が政治リスクを抑えられると想定できます。

まとめ

以上、SBIFXトレードの積立FXを考察しました。まとめますと、以下の通りです。

  • 相場を読むのは難しい。よって、定期的に買う積立方式は、一定の効果がある。
  • 買い方を工夫すれば、平均購入レートを引下げられる。
  • 積立FXを使えば、毎月の購入を自動化できる。
  • 新興国通貨ペアなどを買う場合は、注意が必要。

SBIFXトレード【公式サイトへ】

  • この記事の監修者
ゆったり為替

ゆったり為替

兼業トレーダー(2004年FX投資を開始)。書籍・雑誌への寄稿:ラクラク稼ぐFX ループイフダン(共著)、FX月刊誌『FX攻略.com』など

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