スイングトレード手法【ひろぴー式】

スイングトレードの損切り位置

ひろぴー式スイングトレード【連載2】スイングトレードで脱サラしました

前回、僕のスイングトレード手法について、概要をご案内しました。今回は、損切りに焦点を当てて解説します。

概要をご覧になっていない方は、「スイングトレード手法【ひろぴー式】」でご確認ください。



許容できる損失額を決めて損切り(ストップロス)

今回は、損切り(ストップロス)の置き方について解説します。

損切り注文とは、相場が期待した方向と反対に動く場合に備え、あらかじめ損失額を決めておき、その為替レートで決済注文を入れておくことです。ストップロスともいいます。

指値注文、逆指値注文がよく分からないという方は、以下を参照してみてください。

指値注文

逆指値注文

損切り位置の決め方

エントリーする際、利食いはともかく、損切りの位置を絶対に決めないといけません。とるべきリスクを確定させて、ようやく利食いポイントを探しにいきます。

直近高値の上に置く

下落トレンドでは、山が徐々に切り下がっていきます(下の図2の赤い線のイメージ)。

切り下がっていった場合は、チャート上で山の高値に水平線を引き、高値の上に損切り注文を置いてください。

損切り位置イメージ(売りの場合)

図2の青い丸で囲ったポイントで売り注文を出した場合、高値2の少し上ということになります(図1)。

「少し上」とは、レバレッジやポジションの大きさ、利食い幅、利用する時間足などによって変わってくると思いますが、4時間足~日足でのトレードあれば+10pips程度が目安でしょう。

参考までに、上昇トレンドで買い注文をする場合は、谷の安値に水平線を引き、安値の下に損切りを置くのが基本となります。

なぜ水平線を引いた上に置くのか?

なぜ、山の水平線より上に損切りを置くのでしょうか?

僕もFXを始めた当初は、不思議に思っていました。FX初心者向けの本を何冊か読んでいたのですが、そこには手法の記載があるだけで理由が書いてないのです。

トレード経験や学習の積み重ねによって、ようやく分かるようになりました。

まず、トレンドというのは、売り・買いの需要と供給のバランスがどちらか一方へ偏った状態を指します。

図1の「戻り」(下降トレンドにおいて、一時的に上昇して再び下落すること)は、ここから売りポジションが増えた場所、売りポジションに偏り始めたポイントです。

つまり、「戻り」が形成されたポイントは、売りが優勢になってトレンドを発生させた起点です。

また、戻り高値は、トレンドを決める瀬戸際であり防衛ラインとなります。トレンド形成時は、この防衛ラインで売り方と買い方が激しくぶつかり合います。

プロのトレーダーは、戻り局面で直近高値を上回ることがないように、売りを重ねて相場を下落させようとする場合があります。

なぜなら、高値を超えられてしまうと含み損が大きくなったり、最悪の場合はトレンドが反転してしまったりするかもしれないからです。

直近高値を上回った場合は、プロのトレーダーが保有している売りポジションを一斉に決済(買い)するタイミングとなり、レートが急上昇する可能性があります。

したがって、売りポジションを保有している一般のトレーダーは、同じタイミングで決済する必要があります。

このように、直近高値はトレーダーに強く意識されるレートなので、その攻防に巻き込まれない為に『損切りは、直近高値より少し上に置く』となり、直近高値を上回った場合は、『素直に損切り』というシナリオが出来上がります。

  • 売りの損切りは、直近高値に水平線を引いて、高値の上に置く
  • 買いの損切りは、直近安値に水平線を引いて、安値の下に置く

ロスカットの設定~実践編

これまで例にあげてきた、カナダドル/円のチャートを使って、具体的に説明していきます。

まず、戻り売りのポイントを、カナダドル/円の日足チャートで見てみましょう。ピンク色の楕円で囲った部分は、エントリーポイントです。

損切り位置の実際(チャート図)

このエントリーでの損切り設定値について、考えてみたいと思います。

戻り売りポイントを4時間足で確認

日足でのエントリーポイントを、今度は4時間足チャートで確認してみます。

日足ではわずかな戻りに見えますが、4時間足で確認すると、戻り売りのタイミングが数回あったことが分かります(下のチャート)。

戻り売りポイント(チャート図)

このちょっとした手間が、ストップやリミットを置く際に有効になることが多いので、是非習慣にして下さい。

4時間足に細分化して確認することで、タイミングを細かく図ることができますので、あと10~20pips引き付けてエントリーすることが可能になります。

損切りの位置はどこに置くべきか?

赤い楕円で囲った箇所(①②)が、この4時間足チャート上でベストな損切り値だと思います。この2カ所について説明していきますが、『損切りの入れ方』をおさらいしておきましょう。

  • 売りの損切りは、直近高値に水平線を引いて、高値の上に置く
  • 買いの損切りは、直近安値に水平線を引いて、安値の下に置く
損切りポイント1~楕円①

直近高値が89.136円ですから、その10pips程度上に設定します。具体的には89.25円~89.30円程度が適切だと思います。

損切りポイント2~楕円②

日足でエントリー(トレード)しているということを踏まえ、90円の少し上90.10円に置きます(90円という数字に関しては後述します)。

二つの損切りポイントを考える理由

リスクコントロールの大切さをご案内していますが、ここで、実際にとれるリスクを考えてみましょう。ロスカットにあった場合の損失額を、以下のトレード条件で考えてみます。

カナダドル/円:売り
約定価格:88.60円
取引単位:1,000通貨単位

取引数量 損切り①89.25円 損切り②90.10円
1,000通貨 -650円 -1,500円
2,000通貨 -1,300円 -3,000円
3,000通貨 -1,950円 -4,500円

たとえば、損失は1,000円以内に抑えたいという場合は、4時間足ベースの①にロスカットを置き、取引数量を1,000通貨でトレードします。

あるいは、損失は5,000円以内に抑えたいという場合は、日足ベースの②にロスカットを置き、取引数量を3,000通貨でトレードします。

どれだけ損失を許せるかを最初に決めておき、取引数量やロスカットポイントを設定することが大切です。

損切り値はキリの良い値からズラす

「なぜ90円ちょうどではなく、90.10円なんて半端な位置に置くの?」そう思われた方も多いと思いますが、それには理由があります。

売りのポジションを持っている場合、ストップはキリの良い数字の少し上に置くと、良い結果を得られる場合が多いようです。

例えば、米ドル/円ならば、120.00円の少し上、あるいは119.50円の少し上ということです。円を含まない通貨ペアの場合、例えば、ユーロ/米ドルでしたら1.1000や1.0950の少し上ということです。

ですので、カナダドル/円は90円というキリの良い数字の上の90.10円あたりにおくと良いでしょう。

キリの良い数字は『心理的節目』

キリの良い数字は心理的節目とよく言われますが、そこは世界のヘッジファンドがストップロスを置くポイントです。

また、キリのより数字にはオプショントレードという、大きな玉が置かれることもあります。

キリの良い数字を防衛する、防戦売買が行われているのです。ですから、切りの良い数字の少し上にストップロスを置くことで、この攻防に巻き込まれないですむ可能性があります。

キリの良い数字を突破した場合は、防衛側は負けてしまったということになります。

そのまま放っておくと、損失が大きくなってしまいますから、防衛のために作った大きなポジションを清算しなければなりません。

こうしてストップロスを誘発します。ストップロスが誘発されると、キリの良い数字を突破した方向への流れが大きくなることがあります。

その場合は、少し上に置いたストップロス(90.10)が安全装置となり、損失を限定することになります。

よって、損切りの位置は、

  • トレンドが形成する直近高値、安値より少し離れた位置に置く
  • キリの良い数値の少し離れた位置に置く

この二つを理解して頂ければと思います。

なお、オプションって何?っと思われてしまった方は、説明を始めると1万文字ぐらいかかってしまいますので、お時間があるときにでも調べてみてください。(汗)

「そうなんですね~」ぐらいで理解していただければOKです。次の記事で、利食いのタイミングについてご案内します。

  • この記事を書いた人
hiropi

ひろぴー

CXR株式会社 代表
脱サラに成功した専業トレーダー。FX,株式,暗号資産,コモディティなど、投資のレパートリーは幅広い。
運営サイト:ひろぴーX

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