FXの窓埋めトレード

「窓」トレード攻略法と注意点|ゆきママ【連載2】

「窓」の活用方法【連載2】ゆきママ流の「窓」攻略法

前回の記事をご覧いただいていない方は、「FXの「窓」とは?」からどうぞ。

今回は「窓」の活用方法など、攻略のポイントについてまとめていきたいと思います。



窓の発生しやすい通貨を狙うべき?

多くの場合、週末と週明けの為替レートの差から窓が発生しますが、前回もお話ししたように流動性の低下、つまり取引が成立しにくくなった時に突然生じる窓も存在します。

したがって、南アフリカランドに代表されるようなマイナー通貨であればあるほど、取引総量が少なく取引が成立しにくいため、窓が生じやすいといえるでしょう。

こういった通貨は、参加者が減少する時間帯(早朝や海外勢が祝日・休暇など)に数pips程度の窓が頻発することがあります。

では、このような窓の開きやすい通貨を狙うべきかといえば、決してそうではありません。

やはり流動性の低下によって窓が発生するということ自体、取引が成立し難い状態にあることに他なりませんから、FX会社も安定して取引を成立させるために自ずとスプレッドを拡大することになります。

もともと広いマイナー通貨のスプレッドがさらに広がるようでは、短期的なトレードで利益を出すのは至難の技かと思います。

窓が発生しやすいからといってマイナー通貨での攻略を試みるのは、止めたほうが無難でしょう。

埋めない窓はない?

FXには『埋めない窓はない』という名言(迷言?)があり、中には窓埋めを期待して、窓が開いた時のみトレードする方といった投資家もいます。

ほとんどが週明けの月曜日の窓を利用したトレードとなりますが、これだけで十分な収益を上げる方もいるようです。

ちなみに、窓が埋まる理由は諸説あるのですが、ゆきママ個人としては、ニュースというものは時間の経過と共に相場への影響度が徐々に下がっていくため、結局はトレンドに収束するといったことが大きいと考えています。

つまり、市場の閉まっている週末のニュースの影響が、週明けのチャートに一気に表れることで窓といった極端な状況を作り出すものの、それほど大きなニュースでなければ無視されていくということです。

また、少なくとも7割以上は開いた窓を埋めるとされていますから、市場全体で窓埋めという考えが根底にあることも影響しているのでしょう。

いずれにせよ、トレンドに変化をもたらすような重大ニュースは限られていますので、基本的に窓を埋めるといった見方で週明けの窓を攻略するという戦略はアリかと思います。

窓開けはトレンド発生のサイン?

高い確率で窓が埋まるとはいえ、それは100%ではありません。そこで、より手堅くトレードしたいというのであれば、窓を埋めた後のトレンド発生を狙うという手法もあります。

トレンドに変化を与えるような重大ニュースがあった場合には、仮に窓を埋めたとしても、再び窓を開けた方向へ動いていくというパターンも考えられますからね。

窓埋め後のトレンド発生チャート

ただし、この場合は材料の見極めがポイントです。

果たしてトレンドに影響を与えるニュースだったのかということを精査する必要がありますから、そういった分析が得意な方は窓埋め後のチャンスを利用することも検討しておきましょう。

すぐに窓が埋まるとは限らない?

多くの方は、窓が開いたらすぐに埋まると考えていると思いますが、実は発生してから数日後に埋まることもありますし、長い時には1年以上かけて埋めていくこともあります。

窓埋めの期間(3ヶ月~1年)チャート

『埋めない窓はない』という名言について紹介しましたが、年単位といった非常に長いスパンで相場を見れば、確かに開いた窓はどこかで埋まる可能性はほぼ100%と言えますからね。

ほとんどの窓が埋まるとされる根拠には、こういった背景もあることを覚えておきたいところです。ですから、窓が開いていたからといって何も考えずに飛びつくのはオススメできません。

まず、窓が開く要因となった理由は何なのかをしっかりと考え、また、その材料が一時的なのか継続して影響を与え続けるのかを分析した上で、トレードしていくことが望ましいといえるでしょう。

天災や事故、テロ後の窓

ちなみに、具体例としては天災や事故、テロなどはほとんどの場合、一時的な材料とされて短期間で窓が埋まることが多いです。

続けて発生する類のものではありませんし、アメリカの同時多発テロ(9.11)の時ですら、数日程度で完全に埋めています。

逆に、金融政策の変更や政権交代といった政変が原因で窓が開いた場合は、なかなか埋まらないことがあります。

これは、中長期的な政策の変化が懸念されているためで、新たなトレンド発生といった可能性も十分ありえますから、注意しておきたいですね。

利食い・損切りのポイント

トレードについては、人それぞれスタイルがありますので一概には言えませんが、完全に窓を埋めきらないパターンを想定して、窓を半分埋めたらポジションの半分を決済するなど、ある程度のところで利益を確定しておくと安心です。

先ほども述べたように、窓を完全に埋めきるまでは時間がかかることもありますからね。

損切りは、窓を埋めに行ったのにもかかわらず、再び逆行してオープン後の最安値(最高値)を更新してしまったポイントで機械的に行うのがベターでしょうか。

あっという間に損失が膨らんで対応できなくなるといった事態は避けたいですからね。

これらは非常に単純な利食い・損切りのポイントとなりますが、そもそも窓埋めトレードの狙い自体が単純なので、あとはご自身の状況に合わせてポイントを調整していただければと思います。

窓トレードのメリット・デメリット

最後に、窓トレードにおけるメリットとデメリットをまとめていきましょう。まず、メリットについては以下の2点が挙げられます。

メリット

  • 手法そのものがシンプルで判りやすい
  • トレードのスケジュールが立てやすい

1については、窓が開けばエントリーすることを検討し、エントリー後は埋めるのを待つというシンプルな手法で、しかも利食い・損切りのポイントも分かりやすいので、初心者の方でも手軽に実践することができます。

このことは窓トレードが、多くの方から支持を集める理由ともいえるでしょう。

2についてですが、これは多くの兼業トレーダーにとって非常に大きなメリットとなります。

なぜなら、基本的に週明けのマーケットオープンの窓を狙うことになるため、月曜日の午前7時(FX会社によって取引開始時間は異なります)に確認するだけでOKですからね。

時間が取れない中で、無理をしてせっかく相場と向き合う時間を作っても、なかなかチャンスが来なくて待ちぼうけといった経験をしたことはないでしょうか?

窓トレードであれば、とりあえずエントリーは月曜の朝と決まっていてスケジュールが立て易いので、忙しい方にもオススメできます。

このように、窓トレードには大きな強みがありますが、もちろん弱点がないわけではないので、以下に2点のデメリットを挙げさせていただきます。

デメリット

  • 窓を開けた材料を見極める知識が必要
  • 窓埋めに長い時間がかかる場合もある

1は初心者の方にとって、最も大きなデメリットとなるかもしれません。

各国の政治的なスタンスや金融政策の方向性など、ファンダメンタルズ的な分析が必須となる場合もありますので、日頃からニュースに興味を持って知識を蓄えていくようにしましょう。

また、為替は株と比べて窓を埋めるスピードは非常に早いと言われていますが、先に書いたように窓を埋めるまで非常に長い時間がかかることもあります。

材料の影響度にもよりますが、1日経っても埋める兆しが見られない時には、ポジションを一旦閉じるなどしておいたほうが無難かもしれません。

以上、2回にわたって窓トレードについてお話ししましたが、いかがだったでしょうか?

最後の項目にもあるように、窓トレードはシンプルな戦略である反面、窓開け要因の分析は必須となります。

そして、分析できるようになるためには日々のニュースについて考えるという姿勢が重要ですので、1日10分でも良いので経済ニュースに目を通していただければと思います。

  • この記事を書いた人
hiropi

ゆきママ

主婦業の傍ら、FXでコツコツ稼ぐ育児トレーダー。ニュースや金融政策を読み解きながらトレンドに逆らわない堅実なトレードが信条。雑誌などにもコラムを連載したり、書籍を出版したりと、益々活躍の場が広がっている。
運営サイト:普通の主婦ゆきママがFXと株をシストレで攻略するブログ

窓のトレード成績

実際に窓のトレードをしたら、成績はどうなるだろう?と疑問に思っている皆様は多いでしょう。その場合は、下のブログの記事をご覧ください。

勝率や獲得pipsが良く分かります。自分がやってみたらどうだろう?と検討できるでしょう。

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