マネーパートナーズには、2種類の口座があります。1万通貨から取引できるパートナーズFX(PFX)口座と、100通貨から取引できるFXnano口座です。
スマホアプリもそれぞれ準備されていますが、使い勝手は同じです。そこで、パートナーズFX口座を使って、スマホアプリの使い勝手を確認しましょう。
マネーパートナーズのスマホアプリのメリットとデメリット
メリット
- スキャルピングに必要な機能を備えている
- 連続予約注文を使える
デメリット
- トレンドラインを引けない
- 為替レートの更新間隔は1秒なので、注意が必要な場面がある
スマホアプリの画面を確認しながら、メリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。
トップ画面
スマホアプリを立ち上げると、最初に表示されるのはマーケット画面です。ここには、以下の3つが表示されています。
- 為替レート
- ニュース
- 経済指標
為替レートをタップすると、タップした通貨ペアの注文画面に移動します。画面右側に小さなチャートがありますが、こちらをタップすれば、チャートに移動します。
下は、「ニュース」タブを選択した画面です。
ニュース一覧が表示されますので、確認したいニュースをタップすると、記事の詳細が表示されます。
チャート
では、チャートの使い勝手を見ていきましょう。下は、米ドル/円のデフォルト画面を表示しています。
為替レートの更新間隔
画面の一番上に、(更新間隔:1秒)とあります。
デイトレードやスイングトレードでは、大きな問題とならないでしょうが、特定のスキャルピングをする場合には注意が必要です。
例えば、為替レートが、1秒の間に105.000円から105.020円に上昇する場合を想定してみましょう。わずか2銭ですが、1秒間ですから大きな動きです。
スキャルピングでトレードしていて、105.000円から上昇を始めた瞬間、すなわち105.001円~105.010円くらいの間に買いたいとしても、それは難しいです。
と言いますのは、為替レートの更新が1秒ごとですから、105.000円の次に表示されるのは、105.020円だからです。
1銭~数銭という、ごく小さな利幅を狙うスキャルピングをしたい場合、注意が必要です。
ちなみに、マネーパートナーズでは、スキャルピングを禁止していません。このため、口座凍結を心配せずにスキャルピングができます。
マネーパートナーズのメリットの一つです。
テクニカル指標
では、チャート本体に移りましょう。ローソク足の画面が一つ、そして、その下にテクニカル指標を表示する画面が2つあります。
テクニカル指標は何にするか?について、自分で自由に決めることができます。下は、設定画面です。
選択肢は、一般的なものが網羅されており、それぞれについてパラメーター(変数)を変更できます。
「テクニカル」部分で設定
- 移動平均(単純)
- 移動平均(指数)
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- エンベローブ
- パラボリック
- High Lowチャネル
- スーパーボリンジャー
- スパンモデル
- スーパーボリンジャー/スパンモデル
「オシレータ1」「オシレータ2」部分で設定
- MACD
- スローストキャスティクス
- DMI
- RSI
- RCI
- 乖離率
描画ツール
テクニカル指標のほかにも、チャート内に線を引くことができます。具体的には、垂直線と水平線です。
下のチャートは、この2本の線(緑色)を引いたものです。
このラインは自由に移動できますし、消すのも簡単です。
ラインの出し方
縦軸または横軸あたりをタップする(縦軸をタップすれば水平線が、横軸をタップすれば垂直線が出ます)。
ラインの消し方
縦軸または横軸あたりをダブルタップする(縦軸をダブルタップすれば水平線が、横軸をダブルタップすれば、垂直線が消えます)。
ただし、トレンドライン(斜めの線)を引くことはできません。この機能がどうしても欲しい場合は、他のFX会社のツールを検討します。
チャートに発注ツールを表示
マネーパートナーズはスキャルピング可ですから、チャートに発注ツールを表示できます。下の通りです。
上側にチャート、下に為替レート、左側に証拠金の状態が表示されます。しかし、この画面ですと、チャートの表示範囲が小さいです。
そこで、普段はチャートのみ表示して、取引チャンスが近づいてきたら発注ツールを表示します。発注ツールのオン・オフは、ワンタップで可能です。
あるいは、スマホを横向きにするという方法もあるでしょう。こうすると、チャート画面の大きさを維持したまま、同時に発注もできます。
ちなみに、スマホを横向きにしてチャートだけ表示すると、下の通りです。縦よりも表示できるローソク足の数が多く、より良いチャート分析ができます。
注文ツール
以上、チャートを中心に確認しました。次に、注文ツールについて見ていきます。ストリーミング注文と一括決済以外の注文は、ここから発注します。
この画面から使える注文方法は、以下の通りです。
注文方法の種類
- ASストリーミング注文
- ストリーミング注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- IFD注文
- OCO注文
- IFO(IFDOCO)注文
- 連続予約注文
- 売建一括決済
- 買建一括決済
- 特定通貨ペアのポジションを一括決済
- 決済同時注文の発注
ここでは、2つの注文方法について、確認しましょう。
- ストリーミング注文とASストリーミング注文
- 連続予約注文
ストリーミング注文とASストリーミング注文
ストリーミング注文とは、取引画面に表示されている為替レートで売買する方法です。
とはいえ、スリッページが発生するのは止むを得ませんので、どの範囲までならスリッページを許容するか、設定します。
ASストリーミング注文とは、オートセレクト(Auto Select)・ストリーミング注文です。オートセレクトとは自動選択という意味ですが、何を自動で選択するか?が問題です。
以下の内容を自動選択します。
- 新規注文か、決済注文か
- どのポジションを決済するか
例えば、米ドル/円の買いポジションを持っていて、ASストリーミング注文で米ドル/円を売るとします。
この場合、決済注文だと指定しなくても、自動的に保有ポジションが決済されます。
買いポジションの保有数量が3万通貨で、10万通貨の売りを実行する場合、3万通貨分は決済注文で、7万通貨分は新規売りです(7万通貨の売りポジションを保有します)。
すなわち、両建てしない注文方法です。
両建てしたい場合、あるいは自動で決済して欲しくない場合は、ASストリーミング注文でなく、ストリーミング注文を使います。
連続予約注文
連続予約注文は、リピート系FXの一種です。トラリピやループイフダンなど、各FX会社から様々なサービス名で商品化されています。
連続予約注文は、スペックが良いことが特徴です。具体的には、他社に比べてスプレッドが狭いです。
詳細は、別記事「リピート系FXの比較」でご確認いただけますが、スプレッド比較の一例をご案内します。
連続予約注文 (PFX口座) |
トラリピ | ループイフダン | |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.3銭 | 4.0銭 | 2.0銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 4.3銭 | 3.0銭 |
ポンド/円 | 0.9銭 | 8.0銭 | 5.0銭 |
トラリピは固定スプレッドでないので、取引画面にログインして確認した数字を掲載しています。
こうして数字を見ますと、連続予約注文のスプレッドが狭いことが分かります。狭いスプレッドでリピート系FXをしたい場合、連続予約注文が有力候補になります。
まとめ
以上、マネーパートナーズの特徴を概観しました。
- スキャルピングOK
- 自動売買(連続予約注文)ができる
スキャルピングがOKでそれに対応したアプリなら、デイトレードやスイングトレードでも難なく対応します。
さらに、リピート系FXで、業界最小水準のスプレッドを提示します。短期トレード派にとっても、リピート系FX派にとっても、マネーパートナーズは有力な選択肢となります。