投資には、リスクがつきものです。FXも例外ではありません。FXは元本保証型の金融商品ではなく、為替相場変動など、複数のリスクがあります。
レバレッジを効かせて、証拠金の数倍~数十倍の取引ができます。その分、利益を大きくできますが、損失も巨額になります。
大きなリスクを背負っている認識が必要です。一方、その内容を知れば、的確に対処して損失を抑えることが可能です。
そこで、FXのリスクを概観してみましょう。
FXのリスク要因
為替相場の変動によるリスク
為替相場は、短時間で激しく値動きすることがあります。
自分が期待する値動きと全く違えば、損失となります。特に、レバレッジを高く設定している場合、小さな値動きで大きな損失になりかねません。
為替変動リスクを最小限に抑えるためには、許容できる損失をあらかじめ設定して取引することが必要です。
なお、含み損が一定以上膨らむと、FX業者から警告メールが届く場合があります。これを『マージンコール』といいます。
マージンコールは、損が大きくなりすぎるリスクを抑える安全装置とも言えます。
金利変動リスク
FXは、通貨の交換であると同時に、金利の交換でもあります。金利の交換が、スワップポイントです。
低金利な通貨を売って、高金利通貨を買えば、スワップポイントはプラスです。
そこで、スワップポイント益を狙ってトレードを始めたとします。しかし、大きな金利変動が起きてスワップポイントがマイナスに転落する場合があります。
これが、金利変動リスクです。
スワップポイントが逆転したときに含み益なら、大きな問題ではないでしょう。利食い決済して、取引終了です。
しかし、大きな含み損なら、痛い状況となります。
流動性リスク
買いたいのに買えない、売りたいのに売れない。
このように、取引したくても取引相手がいなくて、円滑なトレードができなくなるリスクを「流動性リスク」といいます。
流動性の低い状態では、スプレッドが通常よりも広がって、取引条件が不利になります。また、為替レートが提示されなくなる場合もあります。
この場合、新規注文や決済ができません。
一般的には、メジャー通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円)は、取引量が多く流動性が高い通貨として認識されています。
その逆に、取引量の少ない通貨(南アフリカランドなど)は、流動性が低いマイナー通貨として区分されています。
つまり、流動性リスクは、メジャー通貨は低く、マイナー通貨は高いです。
また、政治・経済的不安定、紛争やテロ、天災などが発生すると、流動性が著しく低下することがあります。
システム障害のリスク
FXは、インターネットを利用した売買注文が主流です。
パソコンの不調やインターネット回線のトラブルなど、ネット環境に不具合が生じた場合、取引できなくなってしまいます。
その間に為替が大きく動いて、利食いの機会を逃す、あるいは、損失を確定できないというリスクもあります。
これらを回避するには、あらかじめ決済注文を出しておくのが効果的です。
また、上の例は、インターネット回線のトラブル例ですが、FX業者自身がシステムトラブルを起こす可能性も。
これに備えるには、複数のFX業者で口座を持っておくのが効果的。あるFX業者でシステムダウンが起きても、別のFX業者で売買可能だからです。
取引業者の倒産リスク
私たち顧客がFX業者に入金したお金は、信託銀行で全額保管されます(信託保全)。信託保全は、銀行預金よりも強力です。
FX業者が倒産する場合、私たちの預入証拠金は全額返還されます。金額に上限はありません。
また、信託銀行が経営破たんしても、全額戻ってきます。
ただし、実際にFX業者が倒産すると、資金返還までの手続きで時間を要します。このため、資金返還手続き中に魅力的な相場がやってくる場合がリスクです。
よって、複数のFX業者で口座を作り、資金をいくつかに分散しておきましょう。
自分の取引で損失を計上するリスク
今まで考察してきたリスクは、自分以外の誰かが引き起こす例です。
最後に、自分自身が引き起こす例を考察します。それは、自分の取引で損失を計上するリスクです。
今まで考察してきたどのリスクよりも、発生確率が高いでしょう。
ただし、トレードを繰り返せば、利食いで終わるトレードも損失で終わるトレードも出てきます。その一つ一つは、実は重要ではありません。
と言いますのは、全トレードを合計したときに、利益が出ていれば良いからです。
全トレードの結果が損失で終わるとき、リスクが顕在化したことになります。
では、なぜ損失で終わってしまうのでしょうか。トレードする人ごとに理由は異なるでしょうが、いくつか理由を列挙します。
- トレードの緊張感で、冷静な判断ができない
- 証拠金に対して、1回の損失額が大きすぎる
- トレード手法が良く分からない
- 資金管理方法も、実は良く分からない
- その他いろいろ
自分が引きおこすリスクを緩和する方法
では、自分が引き起こすリスクを回避するには、どうすれば良いでしょうか。大きく分けて、2つあるでしょう。
損失になるパターンを知る
今まで、数えきれないほど多くの人々が、FXをしてきました。すると、負けパターンが明らかになってきます。
負けパターンを知れば、自分の負けを回避しやすくなります。というのは、その負けパターンを実行しなければOKだからです。
自分の勝ちパターンを知る
次に必要なのは、自分の勝ちパターンを知ることです。ただし、自分の勝ちパターンを知るのは、容易ではありません。
というのは、自分の勝ちパターンとは何なのか、他人には分からないからです。教えてもらうことはできません。
そこで、他人の勝ちパターンの中から、自分に合いそうなものを選びます。そして、その方法でトレードしたり、少しアレンジしたりします。
問題は、そうやって試行錯誤する間に負けてしまうと、証拠金が減ってしまうことです。
この問題の解決方法は、意外に簡単です。「最低取引数量が小さいFX口座で取引する」です。
小さな数量で取引すれば、負けても少額です。一方、勝っても少額なので面白くありません。しかし、ここの目的は、「自分の勝ちパターンを見つける」ことです。
自分の勝ちパターンを見つけてから、思う存分取引しましょう。
最低取引数量が小さいFX口座の代表格は、以下の2つです。いずれも、最低取引数量が1,000通貨より小さいです。
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