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ナンピンの考え方

為替レートは、いつも自分の期待通りに動くわけではありません。期待通りに動かない場合の選択肢は、主に3つでしょう。

例えば、ある通貨ペアを110円で買い、1万通貨保有しているとします。そして、円高で100円になったとしましょう。10円分の巨大な損です。利食いするには、10円以上の円安が必要です。

途方もない感じがします。ここで登場するのが、ナンピンです。100円で、1万通貨買います。この結果、保有数量は以下の通りになります。

・110円で1万通貨買い
・100円で1万通貨買い
・合計:105円で2万通貨

10円分だった含み損が、5円分に減りました。5円の円安が実現すれば、損益ゼロに復帰です。ナンピンしない場合は、10円の円安が必要でした。5円だけ円安になればOKという方が、実現可能性が高いです。

これが、ナンピンの考え方です。

動き出したら止まらないのがトレンド

しかし、相場のトレンドは、一方向へ偏りやすいです。すなわち、ひとたび円高方向に勢いがついたら、そのまま円高に進む傾向があります。

ナンピン買いは、下落トレンドの時に買うということです。すなわち、ナンピン買いすると、さらに円高になる可能性があります。

上の例では、ナンピンする前は1万通貨の保有でした。そして、ナンピン買いした結果、保有数量は2万通貨になっています。

すなわち、ナンピン買いしてからさらに円高になる場合、含み損の増加速度は2倍になってしまいます。円高とナンピンが繰り返されると、マージンコールが発動されるくらい損失が大きくなる危険があります。

ナンピン買いは、トレンドの転換をある程度予測できるベテランでも、難しい買い方です。FX初心者は避けた方が良さそうです。

ナンピン・塩漬け

円高トレンドで買い続けて良い場合

なお、円高トレンドになっているのに買い続けて良い、という場合があります。それは、「円高でも買う」と、あらかじめ計画してトレードしている場合です。

例えば、1ドル110円で1,000通貨買って、109円になったら再び1,000通貨買い、…と繰り返して、80円までこれを繰り返すというプランを考えたとします。このプランが成り立つのは、長期で見たらいつか円安になるはずだ、と考える場合です。

このトレードをするための資金も計算して、準備しています。こういう場合は、円高になっても買ってOKでしょう。

ナンピンと異なるのは、「事前に考えている」ことです。ナンピンは場当たり的ですので、損失が雪だるま式に膨らみ、精神的にも不安定になります。

事前に計算されていれば、想定の範囲内です。慌てることなく、次の一手を打てます。

トラリピはナンピンと違う

ちなみに、トラリピやループイフダンなどのリピート系注文について、ナンピンと同じだと考える場合があるかもしれません。しかし、トラリピはナンピンとは大きく異なります。

トラリピの基本思想は、下の絵の通りです。円高になるたびに少しずつ買い、円安に転換したら少しずつ売ります。

リピート系FXのイメージ

ナンピンの場合、ポジション全体の平均値で考えます。上の例ですと、110円と100円で買いましたので、平均で105円です。為替レートが105円に復帰すればOKです。105円よりも円高で推移すれば、ずっと含み損です。

トラリピの場合は、平均値で考えません。ポジション一つ一つを独立させて考えます。

このため、為替レートが全ポジションの平均値まで上昇する必要はありません。買ったそれぞれのポジションにつき、一定の含み益ができたら利食いします。

よって、平均値より大幅円高でも、円高部分で繰り返し利食いできます。その結果、利食いの合計額を、含み損よりも大きくすることができます。

最終的に円安になれば、もちろん大きな利益を得られます。円安に復帰しなくても、最終的に勝利することができます。これが、トラリピを始めとするリピート系注文のメリットです。

なお、リピート系注文につきまして、特集記事を掲載しています。「リピート系注文の比較・徹底検証」でご覧ください。

塩漬け

塩漬けとは、ナンピンと同じように、相場が予想と反対方向のトレンドに向かった場合、損切りをせずにそのままポジションを保つことをいいます。

相場が反転して、元の水準まで持ち直すという期待から、神に祈るような気持ちでポジションを持ち続けているケースが多いようですが、やはりナンピンと同じように、損失を回復させるのは難しいでしょう。

大幅含み損でも保有し続けて良い場合

なお、円安期待だったのに円高になり、含み損が大きいのにポジションを保有し続けて良い場合があります。それは、「スワップポイント狙いで長期保有」と決めて取引を始めた場合です。

長期保有のスワップポイント狙いの場合、年単位でポジションを保有します。すなわち、途中で大きな円高になることも想定します。

安全を考えて、レバレッジは2倍前後になっているでしょう。

このような場合は、為替レートが意図と反対に円高に進んでしまっても、損切りする必要はありません。円高になっても大丈夫なように、事前に準備して取引しているからです。事前に考えているかどうかが重要です。

米ドル/円の塩漬け例

ここで、米ドル/円の長期チャートを見ながら、塩漬けの例を考えます(DMMFXからの引用です)。

米ドル/円の塩漬け例

チャートの左側の白丸1部分で、米ドル/円を買ったとします。2006年~2007年頃、米ドル/円=124円くらいです。その後、どんどん円高になりました。しかし、スワップポイント狙いで、どこまで円高になっても長期保有すると決めていたとしましょう。

レバレッジを小さくしていたので、円高記録の米ドル/円=75円になっても、ポジションをずっと保有します。完全に塩漬け状態です。

しかし、その後、円安に反転しました。右側の白丸2部分で、含み損はきれいになくなりました。2014年あたりです。また、ポジションを持ち続ける間、ずっとスワップポイントをもらい続けました。

よって、取引終了時にはプラスの成績にすることができました。

この値動きの場合、含み損がなくなるのに何年も時間がかかります。しかし、それでも保有すると取引開始時に決めておけば、塩漬けをしてもOKでしょう。

とはいえ、含み損が大きくなっているのは楽しくありません。大幅含み損にならずに済むように努力したいです。

以上、このカテゴリでは、「損失を限定してリスクを緩和する」ということをテーマにしました。

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