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トレンド相場に強いテクニカル指標

トレンド系インジケーターには数多くの種類がありますが、今回は移動平均線を検討しましょう。移動平均線はチャート分析をするうえで最も基本的なインジケーターの一つです。

移動平均線を元に作ったインジケーターも複数ありますので、今後、別のインジケーターを調べていく際の参考にもなるでしょう。

移動平均とは

最初に、移動平均とは何か?を確認しましょう。

移動平均とは、為替レートの終値の平均値です。毎日新しい平均値を計算しますので、値が移動していきます。よって、「移動平均」です。

計算の方法を確認しましょう。

終値が下の表の通りになったとします。最新の「5日移動平均」は、本日分を含めて直近5日分の終値の平均値を出します。下の表では97が平均値です。

移動平均の計算例

1日前の5日移動平均は96であることが分かります。こうして数字を出していき、線で結びます。すると、「5日移動平均線」の完成です。

平均値を算出するために使う日数が9日ならば「9日移動平均線」、21日ならば「21日移動平均線」となります。

移動平均の特徴

では、上の計算式で導かれる移動平均線にはどのような特徴があるでしょうか。一言で書けば、「短い日数の移動平均線は、直近の為替レートの値の影響が大きくなる」ということです。

例えば、5日移動平均線を計算するとき、本日終値の値の影響力は20%(5分の1)です。80%は残り4日間の終値が影響力を持ちます。

一方、20日移動平均を計算するとき、本日終値の値の影響力は5%(20分の1)しかありません。95%は残り19日間の終値が影響力を持ちます。

すなわち、本日以降にトレンドが大きく変わる場合、トレンド変化を敏感に反映するのは5日移動平均線です。20日移動平均線はゆっくりとトレンド変化を反映します。

下のチャートはマネーパートナーズから引用した米ドル/円(USD/JPY)の日足チャートです。チャート中にある2本の実線が移動平均線を示します。赤線は9日移動平均線、青線は21日移動平均線です。

9日移動平均線の方が、21日移動平均線よりも為替レートの動きに早く反応していることが分かります。

9日移動平均線と21日移動平均線の図

移動平均のメリット

では、このチャートの場合、どこが買いのタイミングになるでしょうか。教科書的には、「短い日数の移動平均線が、長い日数の移動平均線を下から上方向にクロスして抜けていったとき」となります。

これは、一般的に「ゴールデンクロス」と呼ばれる状態です。

すなわち、下のチャートの青矢印部分で買います。実際に買うことができれば、最大で800銭(8円)くらいの値幅を取れたかも?という状態だと分かります。こんな簡単なチャート分析なのに、最大で800銭を取れたかもしれないのです。

ゴールデンクロス

2本の移動平均線を使うトレード方法が有効に機能するのは、「大きなトレンドが発生しているとき」だということが分かります。

移動平均のデメリット

では、2本の移動平均線を使うトレード方法が機能しづらい場面を考えましょう。これがデメリットとなります。

下のチャートをご覧ください。

ゴールデンクロス

赤と青の移動平均線が頻繁に交差しています(青矢印部分)。このような場面でも利食いすることは可能ですが、交差するたびに買いと売りを繰り返していると、損失になってしまうトレードが多くなってしまいます。

「買ったら下落した・・・」
「売ったら上昇した・・・」

このような経験をした方は少なくないと思います。

明確なトレンドがない場面やボックス相場の場面で移動平均線を使うと、思い通りのトレードをするのは難しいでしょう。

以上、トレンド系インジケーターの代表として移動平均線を確認しました。移動平均線のメリットはすなわちトレンド系インジケーターのメリットです。その逆も同じです。

トレンド系インジケーター

よって、”トレンド系インジケーターはトレンド相場で使うべき”ということになります。

次のページでは、移動平均線と補助線を使ったトレード手法について、バックテストを行った結果を考察してみます。

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