ボックス相場の見極め

移動平均線の特徴を検討した記事において、ボックス相場をいかに見極めるかが重要だと確認しました。ボックス相場内で移動平均線の売買シグナルが出現しても、取引しないで待つ必要があります。

下の米ドル/円(USD/JPY)日足チャートで確認しましょう。トライオートFXからの引用です(以下同じ)。

オレンジの曲線が5日移動平均線、緑色の曲線が20日移動平均線です。

5日移動平均線と20日移動平均線(米ドル/円日足)図

このチャートを見た感想はいかがでしょうか。「2本の移動平均線がゴチャゴチャしていて良く分からない」ではないでしょうか。この時の為替レートはボックス相場であり、ゴールデンクロスやデッドクロスで取引していると、損切りを繰り返した可能性があります。

注1 ゴールデンクロス:

短い期間の移動平均線(5日)が、長い期間の移動平均線(20日)を下から上に抜けていくこと。買いサインだと見なされます。

注2 デッドクロス

短い期間の移動平均線(5日)が、長い期間の移動平均線(20日)を上から下に抜けていくこと。売りサインだと見なされます。

移動平均線の取引開始・終了ポイント

そこで、ボックス相場の上限と下限に補助線を引きます。そして、ゴールデンクロスやデッドクロスが出現し、かつ、その補助線を超えて動いた時に取引を開始します。こうすれば、ボックス相場で売買して損切りを繰り返すリスクを減らせます。

具体例を下のチャートで考えましょう。

下のチャートは、見事なまでの上昇トレンドです。ゴールデンクロスで買ってずっと持っていれば、およそ700銭の利幅を取れたことでしょう。

ゴールデンクロスで買い(米ドル/円日足)図

このチャートを分かりやすくするために、補助線等を追加したのが下のチャートです。

左側に赤の横線が2本あります。これがボックス相場です。このボックス相場内で動く限り、移動平均線で売買シグナルが出ても取引しません。

そして、左側の矢印部分でトレード開始です。ボックス相場の外でゴールデンクロスが成立しているからです。

取引を開始したら、デッドクロスが出るまでずっと我慢します。そして、上のチャートの右端でデッドクロスが出現しています。ここで決済です。

上のトレード例は大成功例ですが、よく見ると少し不満があるかもしれません。それは、値動きの頂点で決済していない点です。上のチャートの値動きで、最大値は米ドル/円(USD/JPY)=110円を超えています。しかし、決済は108円くらいです。

この2円もしっかり取りたいと感じるかもしれません。

しかし、移動平均線を使ったトレードでは、それは難しいかもしれません。というのは、移動平均線は過去から現在までの為替レートの平均値を使って考えます。どうしても過去の為替レートの影響が出てしまいますので、直近の為替レートの値動きを最大限に利用することが難しいです。

こうして、高値と決済の値に多少のズレが出てしまいます。

しかし、相場の格言にもある通り、「頭と尻尾(しっぽ)はくれてやれ」です。底値で買って高値で売るのは至難の業ですから、そこまで狙うのはやめて、途中の値動き部分で確実に利幅を確保しましょう。

損切りポイントの考え方

では、移動平均線を使う取引において、損切りポイントをどこに設定すれば良いのかを考えましょう。教科書的には、以下の通りです。

損切りポイント1

ゴールデンクロスで取引を開始した場合は、デッドクロスで決済(損切り)。デッドクロスで取引を開始した場合は、ゴールデンクロスで決済(損切り)。

すなわち、利食いポイントも損切りポイントも考え方は同じということです。とても分かりやすいので重宝します。しかし、先ほど考察しました通り、移動平均線は為替レートの動きに遅れてシグナルが出ます。

損切りシグナルが出る前に為替レートが大きくマイナス方向に動いてしまったら、面白くありません。損が拡大する可能性があるからです。そこで、もう一つの損切りポイントを採用しても良いかもしれません。

損切りポイント2

  • (買いの場合)為替レートが直近安値を下回ったら決済
  • (売りの場合)為替レートが直近高値を上回ったら決済

買いの場合について、下の図で確認しましょう。

移動平均線によるロスカット例

損切り例

青の曲線は為替レートです。ゴールデンクロスが出たので、点Bで買いました。ところが、為替レートは反転下落してしまいました。デッドクロスはまだ出現しそうもありませんが、為替レートが直近安値の点Aを超えて円高になりました。そこで、点Cで決済しました。

この方法を採用すれば、デッドクロスが出現してから損切りするよりもダメージを少なくできるかもしれません。

損切りポイント1や2は例ですので、そのほかにもいろいろな点で損切りポイントを設定できるでしょう。皆様にとって納得のできる方法を模索しましょう。

次ページでは「移動平均乖離率のトレード手法」を紹介します

FXの色々なトレード手法

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