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2016年08月15日

米大統領選挙の年、政策金利は変更されにくい?

米大統領選挙が近づいてきました。投開票日は2016年11月8日(現地時間)です。

米大統領選挙に関連して米ドル/円(USD/JPY)のトレードに挑戦したいと考える場合もあるでしょう。そこで、為替レートに大きな影響を与える、米国の政策金利動向を確認しましょう。

大統領選挙前の米政策金利変更はあるでしょうか。それとも、ないでしょうか。

政策金利と株価・為替レート

米国の政策金利が引き上げられると、以下の影響があると予想できます。

(1)株価の下落

金利が引き上げられれば、債券投資への魅力が増します。そこで、株式相場に投入していた資金がいくらか引き上げられて、債券市場にお金が移動します。

これによって、株価下落要因になるでしょう。

ただし、景気拡大基調が強い時の政策金利引上げは、経済の順調な発展を示すことになります。よって、景気拡大が続くうちは、株価もほどなく上昇トレンドに戻ると予想できます。

(2)米ドル/円(USD/JPY)レートの上昇

米政策金利の引き上げは、短期的にはともかく、中長期的には米ドル/円(USD/JPY)の円安要因となるでしょう。というのは、金利が高い通貨の方が魅力的だからです。

低金利の円をずっと持っていても、大した金利を得られません。それよりは、金利が上昇しつつある通貨(この場合は米ドル)を持ちたいでしょう。

そして、米ドル/円(USD/JPY)の上昇は、米国の輸出業者にとっては面白くありません。また、米ドルが強くなれば、米国内の消費者物価指数(CPI)が上昇しづらくなります。


政策金利引上げの影響を簡潔に予想しました。政策金利変更によるこれらの経済変動は、大統領選挙の投票行動に影響を与えるかもしれません。そこで、中央銀行は、あえて政策金利を変更しないかもしれません。

政治的に特定の政党を応援していると思われたくないからです。

過去の大統領選挙と政策金利変更

さて、政策金利に関する上の予想は正しいでしょうか。この正否を判定するには、過去の実績を見れば分かります。

下のグラフは、大統領選挙があった年の米政策金利の推移を示しています。大統領選挙は11月ですが、その前に政策金利変更はあったでしょうか。


選挙の月(11月)の前、8月から10月くらいの間に政策金利変更は・・・

2000年:なし
2004年:あり
2008年:あり
2012年:なし

過去の実績を見る限り、政策変更する可能性は十分あるでしょう。ただし、2004年と2008年について、確認しておきたいことがあります。


2004年:

米国は、景気拡大を受けて、FOMC(連邦公開市場委員会、米政策金利を決める会議)があるたびに0.25%ずつ政策金利を引き上げると公表していました。

このため、大統領選挙の直前になって新たに政策を発動したわけではなく、選挙への影響もあまりなかったかもしれません。


2008年:

2008年と言えば、リーマンショックです。では、リーマンショックが発生した月はいつでしょう?9月です。

1929年の世界大恐慌と比較されるような巨大なリスクが全世界を襲いました。この状況で何もしないわけにはいきません。米国は既に政策金利引下げトレンドにありましたが、さらに一気の政策金利引下げに踏み切っています。

以上の通り、2004年と2008年の政策金利変更は事情が少々特殊かもしれません。

2016年の大統領選挙と政策金利変更

以上の考察を踏まえて2016年を考えますと、大統領選挙前の政策金利引上げは難しいかもしれません。イギリス国民投票の結果、欧州情勢の見通しが難しくなっていることも影響するでしょう。

ただし、これは過去の実例にすぎません。政策金利引上げのハードルは少々高そうだという予想があることを認識しつつも、どのような政策変更にも対応できるようにしておきましょう。

(FXビギナーズ編集部)

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