オセアニア市場

外国為替取引を1日の時間の流れでいうと、地球上で最も早く1日が始まるということで、ウェリントン市場からスタートします。しばらくしてシドニー市場が開き、続いて東京市場がオープンするという順です。
月曜の朝は要注意
ウェリントン市場が開く前は、前日のニューヨーク市場での取引がクローズ間際ということもあり、大幅に流動性が低下します。とくに月曜日などは、ウェリントン・シドニー市場が世界で最初にオープンする外国為替市場になるため、流動性は極端に低く、土曜日や日曜日に何か大きな事件などが起こっている場合には、月曜日のウェリントン・シドニー市場では、レートが大きく飛ぶこともあります。
平日の場合は、ニューヨーク市の午後と重なっていることに加え、ニューヨークのディーラーが残って取引していれば、日付が変わっても流動性が急激に低下することはありません。つまり、ウェリントン・シドニー市場は、その日最初にオープンする外国為替市場というよりも、ニューヨーク市場からアジア市場への橋渡しというイメージでとらえているディーラーが多いということです。
オセアニア市場は、普段はそれほど大きく動かない市場ですが、ひとたび荒れた相場になると、元々流動性が低いため、この時間帯に大きなポジションを持つことには、注意が必要となります。
窓を狙ったトレード
月曜日のウェリントン・シドニー市場では、為替レートが前週金曜日終値から大きく離れた水準で取引されることがあります。このギャップを「窓」といいます。
そして、窓にはある傾向がみられます。それは、窓が開くと、為替レートは前週金曜日終値の方向に向かって進みやすいということです。これを「窓が閉まる」と言います。
ただし、いつもそうなるというわけではありません。このため、窓が閉まることを期待してトレードする場合は、ストップロスを適切に設定する必要があります。
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