補助線の引き方|FXチャート分析に必須な補助線の基本的な引き方から応用まで徹底解説!

チャート分析の補助線ってどうやって引くんだろう?
という疑問抱えてはいませんか?

チャート分析をする上で非常に大事になってくる補助線。
市場の流れを読めるかどうかは、その補助線を引けるかどうかに関わってきます。

この記事では、チャート分析をする上で必須な補助線の引き方を基本的なやり方から複雑なチャート形状の場合まで徹底解説します!

目次

【チャート分析】補助線の機能:相場の流れを視覚化する

補助線を大別すると、抵抗線(レジスタンスライン)と支持線(サポートライン)になります。また、補助線が右肩上がりだと「上昇」、右肩下がりだと「下落」という判断になり、「トレンドライン」ということもあります。

抵抗線と支持線がほぼ平行になる場合は、「レンジ相場」、平行線が右肩上がりだと「上昇レンジ」、平行線が右肩下がりだと「下落レンジ」という判断が出来ます。

補助線を自由に操ることができれば、相場の流れを読むのに役立つでしょう。

抵抗線と支持線の説明図

補助線の引き方【基本】

補助線の引き方を下の図で確認しましょう。青の曲線は為替レートの動きを示しています。下のチャートでは、補助線を2つ引くことができます。どのように引けば良いでしょうか。

補助線の引き方【基本】

補助線の引き方その1

為替レートの山を2つ見つけて、その間を直線で結びます。「山」とは、為替レートの形が山のようになっている部分です。上の図でいえば、点Bと点Dです。

補助線の引き方その2

谷の場合も同じです。為替レートの谷を2つ見つけて、その間を直線で結びます。点Aと点Cです。補助線を追加した図は下の通りです(赤線)。

補助線の引き方【谷と山】

補助線で分かること

為替レートがこの2本の間を行ったり来たりしているように見えます。現在は下落するか?という状況ですが、下側の補助線のあたりまで下落するかも?と予想できます。すなわち、2本の線を引いただけで、もうチャート分析ができてしまいました。

そして、この赤線2本を見ると、為替レートが上下動を繰り返しながらも全体として右肩上がりになっていることが分かります。すなわち、上昇トレンドです。よって、この上昇トレンドの見極めに役立った2本の補助線を「トレンドライン」と呼ぶことがあります。

さらに、上側の補助線を「抵抗線(レジスタンスライン)」、下側の補助線を「支持線(サポートライン)」と言います。

  • 抵抗線:為替レートが上昇しようとしているのに、それを押さえつけてしまう「嫌な線」
  • 支持線:為替レートが下落しそうになるのを助けてくれる「良い線」

補助線に良い線も悪い線もないのですが、呼び方から判断すると、相場に関わる人は上昇が大好きだということが何となく分かります。

複雑なチャート形状の場合の補助線の引き方

上の例は、かなり単純で分かりやすい例です。しかし、相場はいつもこのように分かりやすい形を作ってくれるとは限りません。そこで、もう少し複雑な形の場合を考えてみましょう。

下のチャートをご覧ください。ボックス相場を作っているように見えますが、どのように補助線を引いたら良いでしょうか。

複雑なチャート形状に補助線を引く場合

「山を二つ見つけて、その間を直線で結ぶ」という基本、すなわち抵抗線を引こうとする場合、下のようになるかもしれません。

これらは全て補助線(抵抗線)ですが、一体どうなっているのか全く分かりません。こんな補助線を引いていると相場分析どころではなく、かえって混乱してしまうかもしれません。

このようなチャート形状の場合は、下の図のように補助線を引くのが自然でしょう。すなわち、「最も上にある山を二つ見つけて、その間を直線で結ぶ」です。

補助線が何本もあると、チャートがゴチャゴチャしてきます。それを簡単に使いこなすのが優秀なトレーダーのような気がするかもしれません。しかし、簡単に相場が読めて簡単にトレードできるというほうが重要です。

このようなスッキリした線を引いた方が良いでしょう。

突出した値動きがある場合

この方法にも例外があります。下のチャート例をご覧ください。概ねボックス相場のように見えますが、矢印の部分だけ突き抜けて上方向に進んでいます。

この状態で補助線を引く場合、「異常値として無視する」という方法もあります。チャート上に補助線を引いていますが、この補助線は矢印部分の値動きを無視したものです。

突出した値動きがある形状に補助線を引く場合

このように考えると、補助線を引くのはかなり難しいのでは?と感じるかもしれません。しかし、基本は簡単です。必要なのは経験です。自分が感じるままにどんどん補助線を引いてみましょう。

そして、どうしても補助線が引けないなあという相場がありましたら、その相場ではトレードしてはいけないというサインです。その相場ではトレードしないでやり過ごし、補助線を引ける相場環境になってから再びトレードしましょう。

相場では、トレードする時間よりも待つ時間の方が圧倒的に長いです。分かりやすいパターンで補助線を引けて、次の値動きが読めたら、そこがまさにトレードチャンスです。

実際のチャートで補助線を確認

では、実際のチャートで補助線を引いてみましょう。下のチャートは米ドル/円(USD/JPY)の日足チャートです。トライオートFXから引用しました。

このチャートを見て、どのように補助線を引けるか考えてみましょう。

上側の補助線(抵抗線)は比較的簡単に引けると思います。下のチャートの通りです。右肩下がりのトレンドラインになっています。

一方、下側の補助線(支持線)はどうでしょうか。主な候補は2つではないでしょうか。下のチャートの通りです。

  • 赤線:日足の終値を基準にして、谷を探して線を引きました
  • 緑線:日足の安値を基準にして、谷を探して線を引きました

終値か、それとも安値か。・・・これは、「どちらでも良い」です。皆様ご自身で線を引いたときに使いやすいと思う側でご利用ください。

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この記事を書いた人

イーストのアバター イースト Webディレクター兼トレーダー

・慶應義塾大学経済学部
・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・証券アナリスト(CMA)
・証券外務員一種
・TOEIC895点

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